社会・お客様・自分の三方よしを実現。言葉の力で未来を創る司法書士
はじめまして、宮城誠と申します。宮崎県出身で、2011年に九州大学経済学部を卒業、翌年司法書士試験に合格しました。大手司法書士法人にて約6年間、企業法務・商業登記を中心に幅広い案件を担当。2018年には司法書士法人みつ葉グループに入社し、2023年より単独で代表を務めております。現在は東京司法書士会の理事も務めており、組織運営や人材育成、業界の発展にも奮闘。司法書士の枠にとらわれず、社会の法的インフラとして多様な課題に応えることを使命とし、SNS等を通じて情報発信や後進育成にも積極的に取り組んでいます。
宮城 誠の強み
私の強みは、豊富な実務経験とバランスの取れたマネジメントスキルにあります。登記・相続・債務整理という3つの柱を軸に、全国規模でサービスを提供できる体制を構築。幅広い法的ニーズに応えられる柔軟性と、優秀な人材を採用・育成する力が強みだと自負しています。また、業務量が多い中でも常に高いクオリティを維持できる仕組み化や、デジタル化への積極的な対応にも注力。社会の法的インフラとして、安心と信頼を提供し続けることが私の使命です。
「責任とやりがいは表裏一体」──現在300名規模の組織を率い、社会の「法的インフラ」を担う企業づくりに挑む宮城先生。資格取得から経営参画までの軌跡、そして責任感に支えられた仕事への想いを伺う。
資格取得のきっかけと経歴
実は、もともと法学部を希望していたものの受験が上手くいかず、経済学部に進学した。
「経済学部って基本的に遊ぶじゃないですか」と笑いながら、学生生活を打ち明けてくれた。
そんな学生生活のなかでリーマンショックが起こった。多くの学生が苦労したタイミングで、宮城先生も就職活動で壁にぶち当たる。
改めて将来を考えたとき、もともと法律の仕事がしたいと法学部を目指していたことを思い出した。
そこで将来の道として弁護士を考えたが、資格取得までの工程を考慮すると、自身のライフプランとはマッチしなかった。
こうして就職活動をきっかけに自身の人生を見直すことで、法律にかかわる仕事であり、自身の人生設計もかなえられる司法書士を目指すこととなる。この決意を応援してくれた両親には本当に感謝しています、と当時を思い起こして笑顔を見せてくれた。
合格への道のりについて伺うと、とにかく予備校の先生が言ったことしかやらないと決めていたという。
「当時は試験に受かる知識を身につけようと。脳みそを完全に試験に受かるためだけに全振りしましたよ」。
効率的な学習に専念した結果、2012年に司法書士試験に合格。福岡の大手司法書士法人に就職し、プレイヤーとして企業法務や商業登記、不動産登記といった分野で約6年間スキルを磨いた。
20代で色々な案件を担当し、30歳が見えてきた頃に次のキャリアを模索。ちょうどみつ葉グループの創業者から声をかけられた。
「当時まだ20人くらいの規模だったんですけど、これから大きくしていく。一緒に経営をやっていかないかと。それは面白そうだなと」。新たな一歩として、みつ葉グループへの経営参画を決意した。
現在では300名近い組織にまで成長したグループ。経営に携わるという選択肢についてたずねると、「本当に選んでよかったなと思います。司法書士になったこともターニングポイントですが、やっぱり節目節目での選択は合ってたなっていう実感はありますね」と笑顔を見せてくれた。
仕事をする上で大切にしていること
「クイックアンサーよりも、クイックレスポンスが大事だなと考えています」。
法律的な質問を受けたとき、例えば論点が結構複雑で、調査に1週間ぐらいかかるかもしれないという状況がある。
そんな時に重要なのは、調査に時間をくださいと、問い合わせに対してまずは反応することで、先方の不安が和らぐのだと具体的に説明してくれた。
この重要性に気づいたきっかけは宮城先生自身の実体験にある。
「問い合わせにしっかり調査しないとと思って、2日後ぐらいに長文のメールで返したんです。すると答えもそうなんですけど、返信が欲しかったですとお客様からご指摘をいただきました」。
また、4月にはみつ葉グループのハンドブックを作成。グループで大事にしている考え方、士業はサービス業であること、我々の報酬はお客様に提供したサービスの対価であることなど組織全体での意識統一・共通認識の醸成にも力を入れている。
やりがいを感じる得意分野
「ミスが許されないことをクリアしていく。そこにやりがいや達成感を大いに感じているところです」と、責任の重さがやりがいにつながっていることを強調した。
「そのほか不動産取引では大きなお金が動きます。我々がOKですと言えば、数千万とか何十億とかいうお金が動く。そうした部分が我々の責任にもなる。責任とやりがいって基本表裏一体なので、やりがいも増えていますね」。
また、相続や債務整理といった個人向けの業務でのやりがいも大きいという。
「我々は報酬をいただいている側なんですけども、ありがとうございましたと言っていただける。やっぱり士業の醍醐味だと感じています」。
みつ葉グループは、登記、相続、債務整理というこの3事業を司法書士のメイン事業に据えている。
一法人でこの3つを主力で全部やっているというところは少なく、みつ葉グループの強みでもある。お客様ごとに様々な案件があるため、幅広い経験を積めることも強みであると確信している。
これからの課題と目標
みつ葉グループのミッションは、”社会の法的インフラとして、人びとに安心できる日常を。”である。
「みつ葉グループには土地家屋調査士と行政書士もいます。司法書士だけでなく他職種との連携、あとは独占業務以外の分野にも取り組んでいきます」とさらに業務の幅を広げる計画だ。
また、時代の大きな変化についても鋭い洞察を示す。
「AIの登場で仕事は激変しています。単純なリーガルチェックはAIに勝てないですね」と苦笑いした。
その中で人間が担うべき役割についてたずねると、「AIができない部分を人が担うしかないかなと。例えば責任を取るとか、手続きの背中を押すこともそのひとつですね。」と語ってくれた。
具体例としては、何か契約を結ぶとき、AIではなく、人が必要だという考え方だ。安心・信頼が人の責任であり、責任を持ってお客様に提案をしていくところは人にしかできない部分だと強調した。
時代の変化や流れを常に意識して変化していくことが今後の在り方で、私自身もそうあり続けたいという先生の言葉は力強い。
まとめ
宮城先生のキャリアは、法律に対する情熱と挑戦心に満ちている。司法書士としての資格を取得し、プレイヤーとしての経験を積んだ後、経営者としての新たな道を切り開いてきた。
みつ葉グループの強みを活かし、多様な案件に対応できる組織作りを進めながら、法的インフラとしての役割を果たすことを目指しているところだ。
宮城先生の目標は、みつ葉グループを社会にとって不可欠な存在にすることだ。
時代の変化に柔軟に対応し、組織の成長を続けることで、クライアントからの信頼をさらに深めていくことが期待される。
宮城先生の情熱と挑戦心、そして一人ひとりが共通の使命を胸に、みつ葉グループの未来を切り開いていく。