悩みに寄り添い未来を共に描く経営者と伴走するパートナー
はじめまして、公認会計士の野口賢太郎と申します。現在、CaN International FAS株式会社でディレクターを務めております。2010年に有限責任監査法人トーマツに入所し、2016年には同グループ会社のデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)に出向しました。2018年にCaN International FAS株式会社に入社し、主に国内およびクロスボーダーM&Aの財務・税務デューデリジェンス、株式価値算定業務ならびに組織再編やコーポレートファイナンスに関するアドバイザリー業務に従事しています。また経営者との交流する会合に参加し、クライアント開発をはじめとして、経営者の伴走者として課題解決や将来設計に役立つソリューションを提供し、時には他の専門家や経営者の紹介を行うこともあります。
野口 賢太郎の強み
私の強みは、経営者の悩みやニーズに寄り添う共感力と、会計・税務・コーポレートファイナンスなどの多角的な視点から的確なアドバイスや実行支援を提供できることです。これまで上場企業から中小企業まで多岐にわたるクライアントを様々な分野で支援させて頂きました。特にM&Aやコーポレートファイナンスに関する重要な局面での支援を多数経験しています。経営者や役員の悩みやニーズに寄り添い、未来を共に描くパートナーとして継続的にサポートしています。
「共感力を武器に、信頼で未来を拓く」──公認会計士・野口先生が語る、M&A支援業務のやりがいと、国際業務に挑むこれからのビジョンに迫る。
資格取得のきっかけと経歴
野口先生は、大学在学中の就職活動を機に将来を模索するなかで、専門性の高い職業につきたいと考えたとのことである。
もともと数学の勉強や数字に対する苦手意識はなかったため、「企業の財務数値を取り扱う専門家、同時にグローバルな環境で活躍できる専門家として公認会計士を目指す」ことを決意した。そして、青山学院大学を卒業するタイミングで同校にて会計プロフェッショナル研究科が開校されたため、そこに進学した。
その後、2009年に公認会計士試験に合格し、翌年から有限責任監査法人トーマツに6年間在籍。この期間は国内の上場企業や中小企業の監査業務を担当していた。「監査業務では主に水産業、情報通信業、小売業の会社及び学校法人、さらには外資系の化粧品会社等幅広い業界を担当し、様々な経験を積むことができました」と振り返る。
そうした監査業務を通じて企業のM&A活動を目の当たりにして、段々とM&A関連業務に興味を持ち始め、トーマツグループ内の出向・異動希望者の募集を見つけるやすぐさま手を挙げたところ、運良くDTFAへの2年間の出向が決まり、M&A関連業務に挑戦することができた。
現在のCaN International FAS株式会社へ転職するに至った理由は、これまでの業務経験を活かし、M&A関連業務により幅広く関与すること、またグローバルに活躍する専門家を目指したからだ。
「DTFAでは案件の規模が大きいこともあり、関与メンバーが多く、1人当たりの業務の分業化が進んでいる傾向にありました。また部署の専業化も進んでいるため、M&A関連業務のうち財務デューデリジェンスといった調査業務の部署に所属すると、調査業務以外の業務に携わる機会はほとんどありませんでした。M&A案件の最初から最後まで関与し、クライアントに貢献できるM&Aの専門家を目指したい」との想いが転職を後押しした。
転職してから約7年経過しているが、現在も「国内およびクロスボーダーM&Aに関する財務・税務デューデリジェンス、株式価値算定業務、組織再編やコーポレートファイナンスに関するアドバイザリー業務にも携わっています。加えて、社内の専門化のサポートも得つつ、国内の税務業務、国際税務や外資系企業の日本法人に対する監査業務といった広範囲なサービス領域に関与することによって、専門家として日々成長していける環境に満足しています」とCaN Internationalの業務内容にやりがいを感じていると声を弾ませる。
やりがいを感じる得意分野
野口先生が得意とするのは、財務・税務デューデリジェンス、株式価値算定業務だ。これは現職での経験だけでなく、これまでのキャリアが今の活躍の基盤となっている。
また、クライアントからM&Aの相談を受けて、一緒に戦略やプロジェクトの進め方を検討し、M&Aを成功に導くというプロセスに大きな充実感を感じている。「M&Aは案件によってその目的や進め方が異なるため、専門家は案件ごとにベストソリューションを考える必要があります。型の決まった万能薬のようなソリューションは存在しません。クライアントと共に考え、最適なソリューションを模索、実行して、その結果、クライアントに感謝していただけるため、非常にやりがいを感じています」と話す野口先生は、共に目標へ向かうクライアントとの信頼関係の構築を何よりの喜びとしている。
やりがいを感じられる具体的な出来事については、会計や税務だけではなく事業展開についての相談を受ける機会があることや、M&A案件についてリピートで業務の依頼があること。「次も野口先生に…」とクライアントから連絡がくると、「専門家としての信頼を得ることができたことに深い達成感を得ています」と力強く答えてくれた。
クライアント満足の工夫
クライアントの満足度を高めるために大切にしていることは、クライアントの希望や悩みをしっかり聞き、協議し、寄り添うこと。
「クライアントから相談を受けたときにはすぐにクライアントのオフィスに足を運んで相談事項を話し合い、ひざを突き合わせて解決案を一緒になって考えます。また、クライアントとのコミュニケーションのなかでは、クライアントが最適な意思決定を行うための最良のサポーターでありたいという思いのもと、あえて原点に立ち返った質問をしたり、時には深く検討されていない点について苦言を呈することがあります。そうすることによって、あらためて本来の目的を思い返してもらったり、案件について深く考えてもらえると考えるからです」。
また、クライアントの期待を超えるようなパフォーマンスを提供することが、リピートへ繋がると述べている。
このように、野口先生はクライアントとの信頼関係を築くために、納品する成果物の品質は勿論であるが、日々のコミュニケーションやクライアントへの報告の機会を大切にしている。
とくに心がけているのは、「自分がクライアントの立場だったら何を知りたいか、何を求めているかを考え行動すること」と教えてくれた。
クライアントの立場に立って問題を解決するためには何をするべきかを考えることで、より深い理解と信頼を築くことにつながっている。
一方で、クライアントの表情や声のトーン、ジェスチャーなどにも気を払うといった柔軟な対応にも余念がない。クライアントの発言を聞くことはもちろん、言外の些細な動きの変化にも気を配ることが、野口先生のコミュニケーションスキルのポイントになっている。
これからの課題と目標
目標は、現在の組織の規模を拡大し、クロスボーダーM&Aに係るコーポレートファイナンス業務、国際税務や外資系企業の監査といったグローバルに係る会計・税務業務を拡大していくこと。
「CaN International 国際会計事務所は国内の税務業務のみならず、国際税務業務や国内およびクロスボーダーM&Aなどのコーポレートファイナンス業務に幅広く対応できることを強みとしているが、この業務領域についてより一層拡大していきたい」と話す。
具体的には、日系企業が海外法人を買収する際のM&A業務や買収後の統合プロセス支援を中心としたアウトバウンド業務、外資系企業の日本法人の設立や財務管理業務あるいは監査業務の支援を中心としたインバウンド業務をますます加速させていきたいということだ。
そのような目標を達成するための課題についても、「グローバルな環境で活躍したい専門家の採用あるいはそのような志を持った仲間を増やしていくことが何より重要です。なお、CaN Internationalでは帰国子女や留学経験がなくても、自身の継続的な努力次第でグローバルな環境で活躍することは十分に可能です」と率直に答えてくれた。
従来の国内市場における確固たる基盤を維持しつつも、グローバルマーケットへと視野を拡大し続けるために奮闘している。
まとめ
公認会計士としてのキャリアを基盤に、野口先生は次々と新たな挑戦を続けている。そのキャリアの柱は、クライアントとの信頼関係と、クライアントの期待を超える成果を発揮する姿勢にある。
「日系・外資系を問わずクライアントから信頼され、そしてまた相談したいと思われるような、グローバルで活躍する専門家を目指しています」と目標を語る。
現在の野口先生の個人の取組みはクライアント開発のために国内外の経営者と出会い、信頼関係を構築していくためのコミュニケーションスキルや語学の向上だ。
CaN Internationalの強みであるクロスボーダーM&Aに係るコーポレートファイナンス業務、国際税務や外資系企業の監査といったグローバルに係る会計・税務業務といったサービスを拡大して、グローバルで活躍している専門家として様々な経験を積み重ねていき、クライアントに高い満足度を提供し続けていきたいと語る。
積み重ねてきた経験をもとに、さらなるグローバル展開を見据えた野口先生の未来は明るい。新たな挑戦に臨む背中には、過去の実績と未来への意欲が感じられる。今後の野口先生の動向に、さらに目が離せない。